アダルトサンスポ・フジ
投稿・私の性告白

先生と私(3)

「今の先生に興味があるんです」

先生と私(3)
イラスト・幸杏奈

 《高校2年のときに通っていた塾の弘樹先生と偶然に再会。あんなにステキだった先生も15年の間にすっかりさえない中年男に変貌していたが、ふと、そんな先生に興味を…》

 「いいけど…」
 「じゃあ、私は7時には終わりますので、どこかで先生を待ってますよ」
 「いや、俺がここに迎えに来るよ」
 「わかりました、楽しみにしてますね」
 私は約束を交わすと、足早に院内に戻っていった。
 この程度の強引さは、先生も許してくれるはずだ。
 私はもう、先生への興味を止めることができない。
 先生は自分の車に乗り換え、きっちり7時前にやって来た。行き先も言わず、とりあえず車を走らせる。
 「先生、私のこと思い出すのは大変だった?」
 「真衣ちゃんは思い出せたんだ。いつも誰かと一緒だったということも覚えてる。ただ…悪いな、いきなりは出てこなくて」
 「いいんです。先生、私も大人ですから、気にしないでさい。それに私、今より10キロは太ってたし、ぱっとしませんでしたから」
 「あー!」
 「ね、ちょっと鮮明な記憶が蘇ってきたでしょ」
 申し訳なさそうな先生が、少し微笑んだ。
 「先生はモテてましたもんね」
 「昔の話だ、今は誰にも気付かれないからね」
 「どうして、こんなに変わったんですか?」
 「知るか! 年を取るとみんなこうなる」
 「モテてた昔を懐かしく思ったりします?」
 「お前もなかなかはっきり言うな…」
 「だって、先生の人気は相当だったし」
 「現実を見るしかないだろ」
 私の記憶の中の弘樹先生に戻っていた。こうしていつも、断定する言葉を生徒に使っていたからだ。
 「先生、私を抱いて下さい」
 「今、何て言った?」
 「私を抱いて下さい、覚えていなかった罰です」
 「いや、その、ダメだろ」
 「どうしてですか? 私は先生と付き合いたいとかじゃないんですけど」
 「じゃあ、やるだけか?」
 「はい、今の先生に興味があるんです」
 本当だった。先生の授業は好きだったし、真衣から先生の良いところばかりを聞いていたので、私も嫌いではなかった。
 みんなの憧れの的だった先生との偶然の再会。もう少し深入りするのは、大人になった特権だろう。
 「俺は生徒とは関係を持たなかったんだよ」
 「ほんとですか?」
 「彼女がいたからな」
 「そうだったんだ、まぁ私たちも高校生だったけど。じゃあ、今はいいでしょ」
 「それは…」 
  (つづく)

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