アダルトサンスポ・フジ
投稿・私の性告白

それぞれの思春期(3)

秘事の現場を突き止めてやろう

それぞれの思春期(3)
イラスト・羽鳥詩亜

 《道子と私は社内不倫の関係だ。ある日、息子の自慰を見てしまった道子から相談を受けた私は、彼女の思春期の頃の話を聞くだけでなく、自分の体験談も…》

 しかし、子供たちもまた、その娼館近くで米兵に群がり、チョコレートやガムをねだったものだ。
 それに、娼館外のゴミ箱からサック(コンドーム)を拾って来る子もいた。水でよく洗ってから風船のように膨らませ、羽根突きの要領で遊ぶのである。
 米兵、女、サックの相関関係を知っているマセた子もいて、訳知り顔に吹聴する奴もいた。私はと言えば、その関係を聞いても、まだ半信半疑であった。
 その後、私は私立の中学に通った。汽車、電車を乗り継いでの通学なので、いつも2つ年上の先輩と一緒に通う。その先輩からは、良いこと悪いこと、色々教えてもらったが、人間の子供が生まれる仕組みについては、なかなか納得せずに先輩を手こずらせた。
 と言うのは、かつてパンパンと米兵が行っていたふしだらな行為から、子供が出来るということなど信じたくなかった。なんだか、人間の尊厳が傷つけられたような、暗い気持ちになったからだ。
 お前だって、両親のそういう行為から生まれたんだぞと先輩に言われて、ますます落ち込んだ。
 そんなある日、私は重大な発見をしてしまう。本箱の引き出しの底から小袋に入ったサックを見つけてしまったのだ。
 当時、父は40代半ば、母は30代後半だったから、現役バリバリだったはず。事実、その後、弟が2人も生まれている。
 やはりそうだったのかと思ったが、言いようもなく淋しくもあった。それまでは家族全員の一体感があって、隠し事などないものと思っていた。しかし、両親には2人だけの世界が別にあって、私は彼らの子供ではあっても疎外されている感じがしてしまったのだ。
 ならば、その現場を突き止めてやろうと思ってしまった。
 幾晩もその機会を得ようと待ったが、なかなかその機会は訪れなかった。秘事は誰にもわからないよう、密かに行うから秘事なのであって、そう簡単にわからないのは当然だった。
 2間続きの部屋は襖で仕切られており、両親と2人の弟は同じ部屋で寝、私は隣の部屋を1人で使っていた。本好きだった私は遅くまで寝床で本を読んでいたから、両親もなおさら合体できなかったのだろう。
 それで、早めに電気を消し、寝たふりをしながら待つことにした。決行日は、土曜日とか祝日の前とか、休日前に違いないと狙いを定めた。深夜近くに電気を消せば、本を読み終えて寝たのだと思って、それからまもなく開始されると予想した。 (つづく)

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