アダルトサンスポ・フジ
投稿・私の性告白

秘密情報の漏洩(2)

「なんで童貞モノが好きなんですか?」

秘密情報の漏洩(2)
イラスト・幸杏奈

 《私はアナログ世代の46歳、独身。私のパソコンに残っていた履歴から、アダルト動画を観ていたことが同じ部署の橋本さんにばれてしまったが…》

 私たちは今日の仕事の話をしながら、臨時パソコン教室を開始した。
 橋本さんの指導は、いつもと変わらず丁寧でわかりやすい。
 「ふーん、ここをクリックなんですか。ありがとうございます! 意外と簡単なんですね」
 「ええ、知ってるか知らないかの違いですよ」
 核心には触れず、橋本さんはカラオケのリモコンを操作し始める。
 「じゃ、歌いましょうか」
 用件を済ませ、歌って楽しむことに集中する。
 交互に歌いながら、お酒もおしゃべりも進む2人だが、しばらくして曲が途切れた。
 「あの…、あれ、中川さんが見てたんですか?」
 「え?」
 「いや、その、履歴が…」
 「…」
 「す、すみません」
 お酒の席の下ネタとして盛り上がれば、何も問題はなかったのだろうが、不自然に黙ってしまった私と、咄嗟に謝った橋本さん。
 動揺を隠せない中年の男女が、少しずつ狂い始めていた。
 「なんで、童貞モノが好きなんですか?」
 「いや、それは…」
 「年下とのセックスに興味があるんですか?」
 「そ、そういうわけじゃないんですが…」
 「じゃあ、どうしてですか?」
 「作り話だとわかっていても、一生懸命な姿がたまらないっていうか…」
 橋本さんがビールを一気に飲み干し、私をじっと見る。
 「じゃあ童貞とエッチの経験はあるんですか?」
 「初体験が童貞と処女でしたけど、それだけですよ」
 「じゃあ、素人カップルの動画は?」
 「特に理由はないんですけど…リアルだなって」
 「ハメ撮りが好きなんですか?」
 「いえ、経験はありません」
 「そうなんですか」
 「え? 橋本さんはあるんですか?」
 「ええ、まぁ」
 目の前の男性は、本当に私の知っている橋本さんだろうか。
 自然な橋本さんの誘導尋問に、私は淡々と自分の性癖プロフィルを漏らし始めていた。
 「何のためにですか?」
 「撮っているときもエロい気分にはなるんですけど、あとから見て1人ですることもあるんで…」
 「そうなんですか」
 「試します?」
 「試すって何を…?」
 「セックスです」
 「私と…?」
 突然やってきたゲリラ豪雨のようだった。 (つづく)

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