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投稿・私の性告白

秘密情報の漏洩(1)

大事なオナニーのおかずを消され…

秘密情報の漏洩(1)
イラスト・幸杏奈

 昨夜、私が閲覧していた動画サイトの痕跡が、はっきりと残っていたようだ。橋本さんがじっと私のパソコンの画面を眺め、言葉に困っている。
 「あのぉ…履歴は毎回消した方がいいですよ」
 「はい…」
 私が変態マッサージ師の動画で興奮したあと、けだるく火照った身体で書類作成をしていると突然、パソコンが固まったのだ。
 私はアナログ世代の46歳、独身。ここ数年、慣れないパソコンでの書類作成に、日々格闘している。
 同じ部署に3年前から配属された橋本さんは38歳。
 独身でアイドル好き。機械に強く、明るいオタクを公言している橋本さん。
 橋本さんには姉と妹がいるらしく、そのせいか女性の扱いに慣れていて、誰からも好かれている。
 「姉と妹を見ていたら、自然と身についたんですよ」
 そう言って、女性のご機嫌取りも自然にこなす、貴重な存在である。
 私たちは年齢が近いこともあり、話をする機会が多かった。ほどよい距離で仕事をこなせる、良い関係である。
 「あーもうっ、わけがわかんない」
 「どうしました?」
 持ち込んだパソコンの操作に手こずる私に、いつも助け船を出してくれる。
 「ああ、これはですね…」
 そう言いながら、ほんの数十秒で解決するのだから、私はことあるごとに橋本さんに頼り切っていた。
 その橋本さんに、こんな問題が起きるとは想定外だったらしい。
 「履歴、消しますよ」
 「はい、ありがとうございます」
 まるで仕事の話をしているかのように、橋本さんが私の大事なオナニーのおかずを全て消し去った。
 「中川さん、これからは気をつけて下さいね」
 「はい、でも消去のやり方が…」
 「今日、仕事終わってから教えましょうか」
 「ほんとですか? お願いします!」
 仕事仲間に知られた秘密。こみ上げる恥ずかしさを何とかごまかすため精いっぱい、いつも通りに返事をした。
 あっという間に終業時間になり、私たちはいつも通りエレベーターに一緒に乗り込んだ。
 「駅前のカラオケにしましょう」
 私は、会社のメンバーでよく行くカラオケ店を指定した。
 特別な時間ではないと、お互いに言い聞かせるためである。
 「ビールでいいですか?」
 「はい」
 橋本さんはここでも抜群の気配りを見せる。
 「パソコン…、先に済ませた方がいいですよね」
 ノートパソコンを取り出す。 (つづく)

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